ラマダンが終わる
間も無くRamaḍānが終わります。
あっと言う間の一カ月間でした。
もしもイスラームを知らなければ一か月も断食して何が楽しいの?と思われる月になることでしょう。
私もそう思ったいた1人です。
食べるのが好きで好きで食べることが趣味である私にとって断食を一か月するなんて絶対あり得ないことでしたし、お水まで飲めないなんて血液濃くなるじゃない?
お肌に悪いわよ!という気持ちが強くありました。
しかし理解するにつれ、毎年のラマダン月が楽しみとなりました。
インドネシア人のシスターが言っていたことですが、ムスリムにとってラマダーンを何かに例えるなら、
ある日、街のショーウィンドウでとっても素敵なジャケットを見つけました。
中に入り試着してみると、素材も上質で素晴らしい、着心地が最高に良いものでした。
自分が探していたのはこれに違いないと思うほどでした。
しかし、とんでもなく高価で今の自分には手を出せないものでした。
それから毎日毎日そのお店の前を通り
ジャケットを見ていました。
数ヶ月後にバーゲンセールがあると知りました。
そのバーゲンセールまで毎日お店の前を通りました。
セールの日に、大勢の人が買い物に来ていました。
欲しかったジャケットもとんでもなく破格になっていました。
セールに残っていたとしても自分が欲しかった色と自分のサイズのものはあるのだろうか?
普通はなかなか残っているものではありません。
しかし、なんと!欲しかった色と自分のサイズが残っていました!!!
さて、このようなシュエーションを迎えたとき、もしあなたならどんな感じがしますか?
おおおお!と叫びたくなるのではないでしょうか?
とても嬉しい、喜びいっぱいの気分なのではないでしょうかね?
ラマダーンのときには
通常一つしか与えられないアッラーからの褒賞が三つ貰えます。
ラマダーン中の一日は千月(83年分)のイバータ【神への奉仕】をしたことになるそうです。
預言者様(彼の元に平安あれ!)へアッラーからクルアーンが啓示された夜をライラトルカドル、みいつの夜と言われていますがその日からラマダーンを迎える喜びを共有してきました。
このラマダーンの一か月はアッラーが気前よく褒賞をムスリムたちへ配って下さるときだからです。
なんと、ラマダーン月には一回の礼拝が30回分の礼拝をしたことになります。
サダカ、喜捨も何十倍もの褒賞をいただけます。
故に喜びの一カ月となり1年のうちで最も嬉しい喜びの時期なのです。
最後のRamaḍānを楽しみつつまた、来年のRamaḍānに思いを馳せています。
多くの同胞が最後の数日多くのイバータを行うことができますように。
そして私たちのイバータをアッラーが受け容れて下さりますように。
アーミン