私はムスリムです

私は日本人改宗ムスリムです。イスラームについて学んだことをシェアしているブログです。

ザカー及びサダカを預かり分配します。

大塚モスクのメールをそのまま掲載します。

アッサラームアライクム
マスジド大塚からのお知らせです。

 


マスジド大塚ではウンマ(共同体)の必要を満たすために、義務のザカーおよび任意のサダカ(施し)をお預かりし、日本国内で必要としている方に分配しております。


『自分の財を、夜となく昼となく、人目を避けて、またあらわに施す者は、主の御許から報奨が下される。かれらには恐れもなく憂いもない。』(クルアーン2:274)

 


アッラー使徒(彼に祝福と平安あれ)は仰せられました。


「サダカは水が火を消すように罪を消します」(アッティルミズィーの伝えるハディース

 


「サダカは財産を減らすことはありません」(ムスリムの伝えるハディース

 

 

ラマダーンも1/4が過ぎました。


アッラーの報奨と罪の赦しを求め、ぜひサダカにご協力をお願いいたします。
1、ザカートゥ₌ル₌マール(財産のザカー)
財産にかかる義務のザカーをお預かりし、日本国内の受給権利のある方へ支給します。
日本にも、支援を必要とするムスリムはたくさんいます。
支援の必要がある時の単発支給と、長期的に支援が必要な方への継続支給を行っています。


三菱UFJ銀行 大塚支店
普通 1400120
マスジド大塚ザッカファンドトラスティ


2、ザカートゥ₌ル₌フィトゥル

ザカートゥ=ル=フィトルはその地域にいる貧しいムスリムなどへの支払いです。
イードゥ=ル=フィトル(ラマダーン明けの祝日)の喜びを分かち合えるよう毎年ラマダーン月に集められ、ザカー受給者に支払われます。
現在は一人当たり1,500円になります。
このザカートゥ=ル=フィトルは家族のすべての人数分を、イードゥ=ル=フィトルの礼拝へ行く前までに支払います。

 


ゆうちょ銀行

店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)

口座番号 8653781 

記号 10090-86537811 


宗教法人日本イスラーム文化センター

 


3、マスジド大塚の運営・活動のため
マスジドの毎月の電気代、水道代、その他さまざまな活動費に当てられます。

三菱UFJ銀行 大塚支店
普通 1530618
宗)日本イスラーム文化センター

4、イスラーム小学校 (IISO)


マスジド大塚併設のイスラーム小学校(インターナショナル・イスラーミーヤスクール大塚)の運営にあてられます。

 


三井住友銀行 池袋東口支店


普通 8842659

宗教法人日本イスラーム文化センター

 

 

5、イスラーム幼稚園および子どもクラス (IISO)
マスジド大塚併設のイスラーム幼稚園(インターナショナル・イスラーミーヤスクール大塚)と子どもクラスの運営などにあてられます。

 


三菱UFJ銀行 大塚支店
普通 1621867

宗)日本イスラーム文化センター インターナショナルスクール

 

 

6、ヤティーム支援
日本に住むヤティーム(親を亡くした子ども)とその家族を長短期的に支援するための基金です。
ティームとその家族たちの住宅費および生活費、教育費、医療費などのために支給されます。

三菱UFJ銀行 大塚支店
普通  0042706
宗)日本イスラーム文化センター オルファンサポート
 
7、学生基金
日本在住の学費の支弁に困っているムスリム学生を支援するための基金です。
奨学金として支給されます。

三菱UFJ銀行 大塚支店
普通 1621854
宗)日本イスラーム文化センター

 

 

8、マスジド大塚拡張及び改築工事プロジェクト
2000年の開堂以来、マスジド大塚は多くのムスリムによりさまざまな活動が行なわれております。
今後も増え続けるさまざまなニーズに応えるため、マスジドの拡張および改築を必要としています。
現在の建物は老朽化が進んでおり、不可避な修繕工事を重ね多くの費用がかかっています。
そのような現状にもご理解をいただき、改築工事プロジェクトへのご協力をお願いいたします。

建築構想:7階建てビル 
土地面積202.74㎡(建物面積963㎡)
総費用:約7億7千4万円

三菱UFJ銀行 大塚支店
普通 1530621
宗教法人日本イスラーム文化センター モスクファンド


*ザカーおよびサダカはその用途によって口座が違います。
振込先を間違えたなど何かありましたらメールでお知らせください。


アッラーが私たちの善行を書き留めてくださいますように。
ワッサラーム


宗教法人 日本イスラーム文化センター
ジャパン・イスラミック・トラスト (マスジド大塚)

170-0005東京都豊島区南大塚3-42-7
Tel: (03)3971-5631 Mobile:090-2455-6253
Fax:03-5950-6310
E-Mail: info@islam.or.jp

ラマダンムバラーク

アッサラームアライクム


ルーヤトゥ・ヒラール・コミティ・ジャパン(日本新月確認委員会)は、日本においてはラマダーン新月(1441年ラマダーン月1日)が確認されませんでしたが、マレーシアのイスラーム団体によると、1441年シャーバーン月29日に新月が確認されたため、ラマダーンのスタートは2020年4月24日(金)であることをお知らせいたします。

タラーウィーフの礼拝(夜の礼拝)は今日の夜から、サウム(断食)は4月24日のファジュルからです。


なお、日本中のモスクは日本政府の自粛要請を受けて閉鎖中です。

インシャアッラー、みなさんにとって実り多きよいラマダーンとなりますように。

 

新型コロナウィルスの状況改善まで、タラーウィーフの礼拝を自宅で行うことの勧告

アッサラームアライクム
マスジド大塚からのお知らせです。


もうすぐ祝福の月ラマダーンがやってきます。
今年のラマダーンの過ごし方について、下記の通りお知らせいたします。

 


2020-04-18
東京
告知
新型コロナウィルスの状況改善まで、タラーウィーフの礼拝を自宅で行うことの勧告

同胞各位、
アッサラーム アライクム ワ ラフマトッラーヒ ワ バラカートフ(皆様に平安とアッラーのご慈悲と祝福がありますよう)。

時下ますますご清祥のことと存じます。アッラーが私たち全員を、全世界で猛威をふるっている新型コロナウィルスを始めとした重病から、お守り下さいますよう。ご存知の通り、日本における新型コロナウィルス状況は悪化しており、今日までの感染者数は1万を超えております。そのような中、イフタール(断食明けの食事)、スフール(断食前の食事)、タラーウィーフ(ラマダーンの夜間特別集団礼拝)などにより、ムスリムたちがよりモスクとの結びつきを強めるラマダーン月(断食月)も、間近に迫っております。
この特別な状況を鑑みて、各モスク・イスラーム組織代表はオンライン会議(4月17日)を開催して議論し、日本国内の様々なモスクにおける状況を分析しました。
会議には北海道から沖縄まで様々な地域から、イスラーム学者や科学者を含む50名以上の代表が参加し、新型コロナウィルス問題について、イスラーム的・科学的見地から意見を交換しました。その結果、私たちは参加者の大半の意見に則り、日本の全モスク・ムサッラー・イスラーム組織に対し、全ての人々をこの致死的病気の感染から守るべく、イフタールやタラーウィーフの礼拝など多人数の集会を避け、日本政府の要請に協力することを勧告します。
私たちはこの件に関し、以下の提言をします。

1、新型コロナウィルスの状況改善まで、イフタール(断食明けの食事)は自宅でとりましょう。
2、タラーウィーフの礼拝は、自宅でやりましょう。モスクでのタラーウィーフの集団礼拝は避けましょう(普段からモスクに常駐しているイマーム、ムアッズィン、その他モスクの職員などはモスクで、自分たちだけで礼拝をするようにします)。
3、イマーム、その他の指導者に対しては、ラマダーン月の間、自分たちのコミュニティの人々のためにオンラインクラスを開催することをお勧めします。クルアーン読誦・暗記・理解、その他の善行のためにラマダーン月を活用するよう、人々を奨励して下さい。ラマダーン月の間、オンラインクラスを開催するためのSNSプラットフォームが開設される予定です。

以下のクルアーンの章句とハディース預言者の言行録)は、ムスリムが伝染病や感染症などの病気の可能性があるものを、回避すべきことを示唆しています。
(1)アッラークルアーンの中で、仰っています:『自分の手で(自らを)破滅へと追いやってはならない。』(雌牛章195)
(2)また、アッラーはこう仰っています:『そしてあなた方自身を殺してはいけない。本当にアッラーはもとより、あなた方に対して慈愛深いお方であられる。』(女人章29)
(3)また、預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)は、こう仰りました:「ある土地でそのこと(伝染病の発生)を聞いたら、そこに行ってはいけない。そして、もしあなた方がいる土地でそれが発生したら、そこから逃げようとして出てはならない。」(アルブハーリーの真正集5730)
(4)また、預言者(彼に祝福と平安あれ)は、こうも仰っています:「病気にかかっているものを、健康なものの中に入れてはならない。」(ムスリムの真正集5924)

*注:日本における新型コロナウィルス情勢に関する次回のオンライン会議は、2020年5月5日に予定されています。

 サリーム・ラフマーン・ハーン・ナドゥウィー博士


4月17日のオンライン会議に代表者が参加したモスク・イスラーム組織名簿
Japan Muslim Association
Islamic Center Japan
Tokyo Camii and Turkish Culture Center
Japan Islamic Trust
Islamic Circle of Japan
Sakai Machi Masjid, Gunma
As-Salam Masjid - Okachimachi
Hokkaido Islamic Society (Sapporo Masjid)
Mie Masjid
Suzuka Masjid
Nagoya Masjid
Central Kyushu Masjid (Beppu)
Okinawa Islamic Culture Center (Okinawa Masjid)
Islamic Center Niigata
Tsukuba Masjid
Nadwa Islamic Education Center-Japan
Kagoshima Masjid
Kyoto Masjid
Kyoto Central Masjid
Osaka Islamic center
Farooq-e-Azam Masjid,
Kawagoe
AL-Mustafa Masjid Bando
Shizuoka Muslim Association (Shizuoka Masjid)
Bilal Masjid Nagano
Toyama Masjid
Toyama Muslim Center
Shin Anjo masjid
Japan Da’wa Centre-Osaka
Hiroshima Islamic Cultural Center (As-Salam Masjid-Hiroshima)
Tatebayashi Salamath Masjid, Gunma
Ebina Masjid, Ebina
Alhuda Masjid, Tokorazawa
Jamia Masjid Mohammadia, Isesaki
Moroyama Thabligh Masjid
Muslim Student Association Japan (MSAJ)
Tokyo University Islamic Cultural Society (TUICS)
The Arab Community in Japan
Annur Masjid Niigata

 

以上

 

夫の正しい選び方講座

アルサラムアライクム

このブログに訪れてくださるあなたさまに平安がありますようお祈りします。

【ヤングムスリマ対象(女子限定) 「夫の正しい選び方講座」@online】

アッサラーム アライクム ワ ラフマトッラーヒ ワ バラカートフ

皆様お元気でいらっしゃいますか?

アルハムドウリッラー、ヤングムスリマも結婚を考える年齢に近づいてきた方々が増えて来ましたので、イスラームにおける正しい夫の選び方について、ヤングムスリマの先輩である日本人ムスリマ(ミックスルーツを持ち、シリアのイスラーム宣教(ダアワ)学部卒)の先生をお招きして、オンライン講座を開催したいと思います。
結婚や、それ以前の異性とのかかわり方等に関する皆様のご質問・悩み・相談なども、前もって受付致します、インシャーアッラー

講座日時:3月29日(日) 13:00-15:00
講座放送場所:LINE
使用言語:日本語
対象年齢:15-30歳のムスリマ(女子限定) 今回は、大人の方はご遠慮下さい。

申し込み方法:講座を聴きたい方は、以下のIDに、年齢・学年を記入の上ご連絡いただければ、グループに登録致します。当日、そのグループ内で放送が聴けます、インシャーアッラー
ID: zudon67
QR: https://line.me/ti/p/yOQanWoG1T

事前の質問受付:結婚や、それ以前の異性とのかかわり方などに関し、ご質問のある方は、上記のLINE IDか、メールアドレス(iman2002jp@yahoo.com)に、3/14迄に送付下さい。匿名(とくめい)でも大丈夫です。

たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

講座に関するお問い合わせ:上記LINEか、メールアドレスまでお寄せください。

お知り合いのお嬢様方に拡散お願い致します。ジャザークンナッラーフハイラー。

ムスリムの夫婦の意見が相違したとき

 

ムスリムの子ども教育8~夫婦の意見の相違

 

ハビーブ・アリー・ジェフリー師(アッラーのご加護あれ)子どもの教育(3:11:24~27:13) bit.ly/1qdyDUw

  

前回は、子どもの教育の土壌・家庭における夫婦の意見の相違についてお話しました。今回もその続きです。

 

子どもの教育の土壌・家庭における夫婦の意見の相違:

 

怒りについて、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はこうおっしゃっています。

 

≪本当に怒りはシャイターンからで、シャイターンは火から創られ、火は水によって消されます。ですから、もしあなた方の一人が怒った時には、ウドゥーをしなさい。≫アブーダーウード伝承

 

怒っている時には口を閉じること、怒りを抑えることが本当の勇気であること、イスラームは、怒りの対処法をたくさん教えてくれています。

 

では、なぜ、アッラーは怒りを私たちにお授けになられたのでしょうか?アッラーが、無駄なものを作ることはありません。

 

【あなたがたは、われが戯れにあなたがたを創ったとでも考えていたのか。またあなたがたは、われに帰されないと考えていたのか。」アッラーは、尊くて気高い、真実の王者である。高潔な玉座の主を置いて外には神はない。】クルアーン 信者達章23-115~116

 

アッラーがお創りになられたのですから、怒りや欲望にも、アッラーの英知があります。私たちのナフス(自我)は、時には、人として、弱さに捕らわれたり、飽きてしまったり、臆病になったり、不可能なことがあったり、怠けたり、善くない感情が湧くこともあります。そういう状態になった時に、欲が沸き上がり、その欲に付従ってしまうことがあります。しかし、もしナフス(自我)が教育されれば、アッラーのお望みになることを望むようになります。最初は、自分のナフス(自我)との戦いです。欲が、「これをしなさい」と言い、そのことがハラームであったなら、私たちは欲に向かって、「ダメ!!」と言わなければなりません。

 

強い男性というのは、自分の妻のすることに、「ダメだ!」という人ではなく、また、勇敢な女性というのは、自分の夫の要求に対して、「ダメ!」と言い放つ人のことではありません。男性でも女性でも、本当に強く勇敢な人とは、自分のナフス(自我)に向かって、「ダメ!!」と言うことができる人です。ナフス(自我)がとてもそれを欲している時に、ナフス(自我)に対して、「ダメ!!」と言えること、それが本当の意味で強い人です。

 

アッラーのご満足を求めて、ナフス(自我)が悪いことを欲した時に「ダメ」と言えるよう、心のジハードの訓練をしていくと、アッラーがそれを見ていてくださいます。アッラーのためにしたことを、アッラーが放っておくことはありません。必ずアッラーはその努力をご覧になり、心にアッラーの光が入って来ます。すると、そのアッラーの光によって、欲はアッラーのお望みのことを望むようになります。悪い欲は死ぬのです。そして、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のおっしゃったような状態になります。

 

≪愛着までもが私のもたらしたものに相応しくならないかぎり、本当の信者とはいえない≫ イマーム・ンナワウィー編「40のハディース

 

心のジハードによって、アッラーが、このアッラーの望むことを望む「愛着」を私たちの心にお贈りくださいます。心のジハードによって、心がアッラーをいつも唱念するようになると、アッラーのお望みのことを望む、善い欲、「愛着」が心の中に育成されます。そして、アッラーがお望みのことを望む欲を持つしもべを、アッラーはご覧になり、アッラーが、彼の欲することを急いで行うようになります。

 

アーイシャ様(アッラーのご満悦あれ)が、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)にこう言われた通りです。

≪あなたの主は、あなたの欲することを急いで行われるように見えます。≫ブハーリー伝承

 

この状態では、彼が望むものをすべて、アッラーがお与えくださるのです。預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が、キブラの変更を欲していた時に、アッラーがお与えくださったように。

 

【われはあなたが(導きを求め)、天に顔を巡らすのを見る。そこでわれは、あなたの納得するキブラに、あなたを向かわせる。あなたの顔を聖なるマスジドの方向に向けなさい。あなたがたは何処にいても、あなたがたの顔をキブラに向けなさい。】クルアーン 雌牛章2-144

 

この下線の部分は、「تَرْضَاهَا」「あなたがそれに満足する」という意味です。私たちが今、礼拝の時に向かうキブラとしているカアバ神殿は、以前は、キブラではありませんでした。ムスリム達のキブラは、最初、パレスチナのアクサーモスクでした。しかし、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)がお望みのように、アッラーは、キブラをカアバ神殿に変更なさいました。預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はこうおっしゃいました。

 

≪どれだけ多くの誰にも注目されないような、ぼさぼさの髪をした埃だらけのボロ布をまとった者が、アッラーに誓いを立てたら、アッラーは必ずそれを叶えてくださるであろうか。≫ティルミズィー伝承

 

彼が立てた誓いを、必ずアッラーが叶えてくださるようになる、そういう状態にまで、人は達することができます。心のジハードによって、心の中の欲が、アッラーのお望みのことを望むようになり、その心の光によって、彼が望むこととアッラーが望むことが、彼の愛着とアッラーのお望みとが、次第に一致するようになります。この卓越した状態になるために、さて、私たちはどこから始めたらいいのでしょうか?最初に始める場所、それが、私たちの家の中です。

 

ご家庭で、夫婦の意見が違った時、相手の間違いを指摘したい時、相手に怒り、叫びたい時、相手を言い負かしてやりたいと思った時、相手のために、ではなく、アッラーのご満足を得るためだけに、自分のナフス(自我)に、「ダメ!!」と言いましょう。そこから、すべては始まります。

 

相手が自分を馬鹿にしたら、自分は相手をもっと馬鹿にし、相手が自分を怒らせたら、相手をもっと怒らせ、自分に害を与えたら、相手にも害を返す、これは、ナフス(自我)の欲にすべて従っている状態です。アッラーのご満足を考えることで、相手に対する振舞いや対応は180℃違ってきます。相手が自分を馬鹿にしたら、アッラーのお喜びを求めて、相手を許し、相手が自分を怒らせたら、アッラーのお喜びを求めて、相手を喜ばせ、相手が自分に害を与えたら、アッラーが自分に善くしてくれることを求めて、相手に善くし、、、これが本来のクルアーンで言われる、家長である夫の家庭での役割です。

 

【男は女の擁護者(家長)である。】クルアーン 婦人章4-34

 

このアーヤ(節)を、欲によって間違って解釈する人と、心でアッラーの本来の意図を理解しようとする人がいます。間違って解釈する人は、夫婦間の意見に相違があると、妻に向かって、【男は女の擁護者(家長)である。】と言って、相手を黙らせようとします。一方、本来の意図を理解する人は、この「家長」という意味が、自分の欲に妻を従わせるためのものではなく、自分と家族を、アッラーのご満足へと向かわせるために、自分が家の操縦者になることを意図していることが理解できるでしょう。決して、夫が妻を自分に従わせるために、ではありません。夫が、家族をアッラーのご満足へと連れて行くために、「家長」となる責任を負っていることを、このアーヤ(節)は示しているのです。

 

預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のハディースにこうあります。

 

預言者は「あなた方は皆保護者である。あなた方は皆、各自が保護しているものに対して責任を負っている。

カリフは人々の保護者であり、彼の庇護下にある者達の責任者である。

男子は彼の家族の保護者であり、家族の責任者である。

主婦は家庭で彼女の夫や子供達の保護者であり、彼等の責任者である。

下僕は主人の財産の保護者であり、それの責任者である。

こうして、あなた方は皆保護者であり、各自は信じて託されたものの責任者であることに心せよ」と申された。≫ブハーリーとムスリム伝承

 

世界中のムスリム、16億人とも言われるこの大きなウンマを公正に正すために必要なこと、それは、まず、社会の一番小さな単位である、家庭をアッラーのお喜びのある公正なものにすることです。自分の家庭を、アッラーのご満足を求める場所に正すことです。それは、自分の心のジハードから始まります。そこからすべてが始まります。自分の心のジハードができれば、その人は、このウンマを正すことの第一歩に成功したことになります。

 

間違えやすいことは、自分のジハードを放っておいて、自分の周りの人たちに対して、裁判官のように、判決を下していってしまうことです。この人は善人で、あの人は悪人、この人は嘘つきで、あの人は正直、この人は信仰深く、あの人は不信仰者、この人は正しく、あの人は間違っている、、、アッラーは、私たちを、他の人に判決を下すために、お創りになられたのではありません。

 

自分の中に、アッラーの公正さを打ち立てること、それができれば、アッラーが、自分とその周りの人たちに、アッラーの英知を見せてくださいます。ご家庭の中で、アッラーを守ること、アッラーのご命令を守り、禁止事項を避けること、アッラーのご満足へと家族全員で向かうことができるように、その操縦者となること、それが、男性の家庭での役割です。アッラーのお怒りから、家族を守ること、これが「家長」の役割です。

 

もし私たちが、ある会社の社長で、あるプロジェクトを一人の人に任せて、それを成功させるように、と高い給料を与えて依頼したにもかかわらず、もしその人が、自分の欲に従って、自分のお気に入りの部下だけをかわいがり、楽な仕事を与え、自分の気に入らない部下はひどい扱いをして、いじめ、プロジェクトの成功を目標にするのではなく、ただ、自分の欲を満足させることだけを目的に、人を使っていたら、どうでしょうか。もちろん、そんな状態で、部下が協力してプロジェクトを成功させるわけはなく、プロジェクトは失敗に終わり、私たちは社長として、彼からその仕事を取り上げ、別の人を彼の代わりに責任者に置くでしょう。

 

アッラーが男性に与えた役割も同じです。もし彼が、アッラーのご満足を求めて、アッラーが彼に預けたアマーナである家族に善くし、自分の欲ではなく、自分と家族の現世と来世での成功を目標に、アッラーのご満足を求める方向へと家族を導いていけば、彼は成功者になります。反対に、自分の欲に従って、家族に暴挙をふるえば、彼は失敗者となります。

 

妻の家庭での目標も同じです。妻が、アッラーのご満足を求めて、夫の悪い振舞いに対して、自分の欲に従わずに、アッラーが自分に善くしてくださることを願って、相手に善くし、夫の悪行に対して、アッラーのご満足を求めて、忍耐すれば、現世と来世の幸せが、彼女の家の扉を叩くでしょう。アッラーは、彼女に、現世と来世での完全な幸せを与えてくださいます。現世だけの小さな短い幸せではありません。現世と来世の両方に続く、完璧な幸せが手に入ります。まず、現世では、アッラーとの振舞いによる甘美さを味わわせてくださり、アッラーは彼女を、夫の素行が正され、夫が成長する原因としてくださり、また来世では、永遠の幸せをくださいます。つまり、天国を約束された、フィルアウンの妻、アーシア様の地位へと昇ることができます。

 

イマームアルクルトゥビーのタフスィールより:

アブー・ル=アーリヤ(タービイーンの一人)はこう言った。:「フィルアウンは、彼の妻の信仰を知りたがり、民衆のところに行くとこう言いました。『アーシヤ・ビント・ムザーヒムについて、あなた達は何を知っているかね?』すると人々は彼女を褒めました。彼は言いました。『彼女は、我以外の主を崇拝している。』すると、人々は彼に言いました。『彼女を殺してしまいなさい。』そこで、彼女用に、杭を打ち込むと、彼女の両手と両足を引っ張りました。彼女は言いました。『主よ、楽園の中のあなたの御側に、わたしのため家を御建て下さい。』そこへフィルアウンがやって来ました。すると、彼女は天国の彼女の家を見て、笑いました。フィルアウンは言いました。『彼女の狂気に驚かないのか。我々は、彼女からのご加護を求める。』彼女は笑っていました。そして、彼女の魂は召されました。」

 

夫の悪い振舞いに耐えた妻の報奨は、アッラーのお傍の家、マカーム・ル=インディーヤ(お傍の聖地)であり、また、悪い夫に対する彼女の善い振舞いにより、彼女のこのドゥアーを、1400年経った今でも、世界中の人が読み続けていることです。

 

【またアッラーは、信仰する者のために例を示される。フィルアウンの妻である。かの女がこう言った時を思い起しなさい。「主よ、楽園の中のあなたの御側に、わたしのため家を御建て下さい。そしてフィルアウンとその行いから、わたしを救い、不義を行う者から、わたしを御救い下さい。」】クルアーン 禁止章66-11

 

彼女が、アッラーのお喜びを求めて、悪い夫に対して、善い振舞いをするたびに、アッラーは、彼女の心を生かし、真実の幸せを感じさせ、アッラーと共にいる甘美さを味わわせてくださいました。それにより、夫に対しての彼女の振舞いは、夫ではなく、その間にいらっしゃるアッラーに対しての振舞いとなり、彼女は、来世でも、人々が望むような快楽ではなく、「あなたの御側に」というアッラーの御側の場所を望み、ドゥアーします。夫が彼女を害した時も、彼女はもう夫を見ることなく、ただ、アッラーのご満足だけを見ていました。彼女が、アッラーを、自分と夫との間に置いたことで、アッラーは、夫よりも彼女に近しい存在となりました。アッラーへのすばらしいこの振舞いにより、アッラーは彼女に、現世と来世でアッラーの御側にいる幸せを感じさせてくださいます。

 

彼女のドゥアーを見ると、【 رَبِّ ابْنِ لِي عِندَكَ بَيْتًا فِي الْجَنَّةِ】「天国に」、というよりも先に、「あなたの御側に」という単語が来ています。天国よりも、何よりも、ただ、アッラーの御側にいることを、来世でも望んだのです。

 

夫のいる女性には、この地位が手に入るチャンスが、それぞれの家庭で用意されています。アッラーが、私たちに、アーシア様と同じ場所を天国で与えてくださいますように!

 

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イスラームは寛容です。

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年9月7日)

―― イスラームは寛容である ――

 

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

 

信者たちよ。イマーム・マリックという人物は、土地の支配者より国の人々の導きとなる手引きを作るように命じられた。色々と工夫を凝らし、イマーム・マリックは、アル・ムワッタというハディース集をまとめ上げた。イマーム・マリックがまとめ上げたアル・ムワッタを、クルアーンに次ぐ資料として参照するようにと、支配者は、国の人々に広く伝えたという。このことについて、イマーム・マリックは、「信仰篤い人々よ。異なる指導者による種々の考えというものが、アッラーの御恵みとして集団に対してもたらされている。それらは、それぞれに真実としてあるものである。そのすべてが、正しい導きであり、アッラーの御悦びを願ってのもである。」と述べている。有難いことに、それら教えについて、異なる見解というものがあるのは、各指導者の教えについての謙遜さの現われということである。ところで、集団全体が、イスラームの為に一枚岩に結合していることを想像したとして、そこには何があるというのか。教えについて様々な見方があるということは、人々にとって自然なことである。預言者さまSAWの時代以来、人々が互いに意見が異なるというのは、審判の日まで変わらず続くことだろう。イスラームの教えに中に人々が留まるとうことであり、異なる考えや寛容さがそこにはあるということである。アッラーは、クルアーン・フード章において述べておられる。

「また、お前の主の御心ならば、その御方は、人々を一つのウンマになされたであろう。だが、彼らは、反目しあっている。」「お前たちの主が慈悲を垂れられる者は、別である。その御方は、そうなるように、彼らを創られた。・・・」(11章 118--119節)

要するに、イスラームの教えに中に人々が留まるということは、反目し合うことなく、イスラームを受け入れながら、異なる考えや寛容さの許に存在するということである。

 

信者たちよ。異なる考えや異なる見解を持つことは、前向きなこととして受け入れられるべきであり、断絶し争い合う原因となってはならないのである。それは、人間としての生来の気質であり、人間生活の活気の反映である。種族や宗教の異なる人々で仲良く影響できるのに対して、異なる見解や異なる教育の故に互いに反目し続けるものがあるなら、誠に残念なことである。実行に係わる見解の相違があるというのは、アッラーから集団への恩恵の現われである。それぞれ、各々の裁定は、地域、時代、慣習、集団の影響といったものに従って、それぞれに定まってゆくものである。特定の場所、時代、人々に適合する裁定は、異なる慣習に合わせて訓練され、適合されるのである。こうして、我々の慣習や規範が同じではないということで、他者の見解を咎めたり嘲ったりすぐにしてしまうことをしないということが大切である。我々は、他者の考えに対して、互いに敬意を払うということである。預言者さまSAWの教友や、学者たちは、種々の教えについて互いに異なっている。例えば、教友に一人が預言者さまSAWが唱えられたのと異なるクルアーンの読誦を行ったことがある。それを聞いていた教友は、読誦した教友を伴い、預言者さまSAWの許を尋ねた。訪問の主旨を理解し、預言者さまSAWは、「それぞれで良いではないか。」と応えられたという。即ち、許容される範囲内のことであるというのである。イスラームの基準を外れてはいないということを示して頂いたということである。また、イマームに従った礼拝について、従属者の立ち位置や、声の出し方についての違いもあるという。私たち信者は、教えの小さな違いを乗り越えて、アッラーの許に愛し合う兄弟となってゆくのである。

 

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブーバクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

 

アッラーよ、何時でもあなたさまを顧みて感謝し、満足を知る者であるように御導き下さい。

アッラーよ、クルアーン預言者さまSAWのスンナに従う者であるように御導き下さい。

アッラーよ、正しい道を歩む忍耐強い者であるように御加護下さい。

アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

クルアーン をガーナに送る

アッサラームアライクム
皆様のご協力のお陰でたくさんのクルアーン が集まりました。ありがとうございます。
クルアーンをご寄付下さった方、あなた様のクルアーンがガーナの子供に渡り、その子が大人になっても、もしかしたらその子の子供にまで引き継がれるかもしれません。その子がクルアーンを読む度に受ける特別な褒賞はあなた様にもアッラーから与えららることでしょう。また、ラマダン中の善行は多くのバラカとなるでしょう。
今日でクルアーンの寄付の受付は締めきらせて頂きます。お陰様で日本発だけでなくインドから、エジプトから、ガーナへ直接送っていただけることとなりました。

また、在日サウジアラビア大使館からもご協力頂けるようです。

バーレーンクルアーン は用意出来るがガーナまでの送料を用意して欲しいとのことでした。クルアーンは一冊が重たいので送料がかかります。今月末頃までこの集まったクルアーン を送る送料の寄付を募っております。
宜しければご協力お願いいたします。

ご入金口座はメールにてお知らせいたしますので

Info@sunsteed.net宛先までご連絡お願い致します。