私はムスリムです

私は日本人改宗ムスリムです。イスラームについて学んだことをシェアしているブログです。

人生で平安であってほしい三つのとき


アッラーが預言者ヤヒヤについて語っているハディースの中で人間はこの三つのときに平安があるとその人の人生は安全だということがあります。
19-15節、マルヤム章にも書かれています。

人生でこのとき平安であって欲しい3つのこと

赤ちゃんとして生まれてきたとき
死ぬとき
審判の日

1人の人がこの3つのときにアッラーからサラーム平安を授けられたならばその人の人生は安泰です。

現世においてはアッラーから様々な試練が与えられますが、この3つのときに平安でいられることが生まれてきた目的であると言っても過言ではないでしょう。

そのためにも日頃の信仰と善行を怠らず
このラマダーンのときに多くのハサナをいただけるよう努めましょう。

ライラトルカドルの徳


アッサラームアライクム ワラハマトゥッラーヒ ワバラカートゥフ

イスラーム学びチームからお送りします。

ライラトルカドルの徳
《本当にわれは、威光の夜(ライラトルカドル)に、のこ(クルアーン)を下した。威光の夜(ライラトルカドル)がなんであるかを、あなたに理解させるものは何か。威光の夜(ライラトルカドル)は、千月よりも優る。(その夜)天使たちと聖霊(天使ジブリール様)は、主のお許しのもとに、すべての神命をもたらして下る。暁の明けるまで、(それは)平安である。》【みいつ章1-5】、他に【煙霧章2-8】


1.アッラーがこの夜に、現世と来世における導きと幸福をもたらす、クルアーンを下された
《ライラトルカドルが何であるかを理解させるものは何か。》ここで使用されている疑問形は、事の重大さを表す。
その夜は、千月よりも優る。
その夜は、天使たちが下りてくる。天使たちはいつも良いこと、祝福、慈悲をたずさえて下りてくる
その夜は、アッラーの罰からの安寧が多い
アッラーは、この夜の徳をたたえ、最後の審判の日まで読まれる、一章を丸々下された

アブーフライラ様(彼の上にアッラーのご満悦あれ)の伝承によるハディース(ライラトルカドルに、アッラーを信じ、褒賞を願って礼拝をする者は、それ以前に犯した罪が許されます。)ブハーリーとムスリムより
(ラマダーンの最後の10日の奇数日に、ライラトルカドルを探しなさい)ブハーリー

(アッラーの使徒(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)は、ラマダーンの最後の10日間に入ると、夜を崇拝行為で過ごし、家族を起こし、一生懸命、崇拝行為に励まれました。)

自分を変える、アッラーへのフスヌッザンヌ(常に良くしてくださると期待すること)、ライラトルカドルを与えて下さいとドアー、後悔、お赦しを乞う、アッラーのよろこばれる事をするなど。
ご自分が今できる事を少しでもたくさんできるよう努力して残りのラマダーンを過ごしましょう。

アッラーよ、本当にあなたは赦しそのもので、赦すことを好まれます、だから私たちを赦して下さい。アーミーン

ワッサラームアライクム ワラハマトゥッラーヒ ワバラカートゥフ

ライラトルカドルの夜にドゥアーする

 

マライカとは天使のこと、


天使ジブリール
預言者様にクルアーンを伝える役割を持っていました。


だからクルアーンが降ろされた現在は天使ジブリールがこの世に降りてくることはありません。

しかしライラトルカドルのときだけは
一年にたった一夜天使ジブリールもこの世に降りてきます。
それはまるで沢山の天使を引き連れ、其れ等のリーダーのように。


このライラトルカドルの夜には天使たちがこぞって降りてきてこの地上を天使たちが埋め尽くすことになります。

ライラトルカドルの夜はとても静かな夜だと言われています。
何故なら天使たちが地上に溢れているからです。天使たちがあらゆる喧騒を覆ってしまうのです。

その夜に私たちは礼拝をしてドゥアーをします。


その夜にドゥアーするならば天使たちが私たちとともにアーミンと言ってくれます。

この夜にはアッラーにイバータをする全ての人に天使たちが寄り添ってくれます。

私たちはアッラーにドゥアーをしても叶わないことが多々あります。

その原因はハラームな食べ物を食べていたり
ハラームな行為をしているからかもしれません。アッラーの御心に叶わない行いをしているからかもしれません。

そのような私たちの罪ゆえ、ハラームなことの故にドゥアーがアッラーまで届かないことがあります。

それがライラトルカドルの夜には

マライカ(天使)がともにアーミンと言ってくれることでアッラーに届くのです。

天使たちは最も純粋でアッラーにとても近い存在だからです。


だからこそ世界中のムスリムがライラトルカドルの日を探し、この日にイバータをするのです。

みいつの夜

ラマダーンも終盤に入り、そこまで私たちが斎戒を続けられるようにお守り下さったアッラーを称えます。

今日の様に暑い日に喉の渇きと空腹に耐えて
勉強会へと脚を運んだことへのアッラーからの褒賞は多いことでしょう。

ラマダーンは普段より褒賞が多い月です。

そしてそのラマダーンも終盤となりました。

ラマダーンの最後の10日間は最も大切なときです。

クルアーンの97章にありますが
みいつの夜に
光としてクルアーンが下されました。

私たち人間を暗闇から明かりの中に導き出すものとしてクルアーンが下された。

3節
「みいつの夜は千月よりも優る」とアッラーは仰せです。

千月とはどれくらいの時間をさすでしょうか?

最低83年から84年ですね。

つまり、この10日間はそれ以上の価値があるということ。千月というのは最低限のこですから。


その、みいつの夜に信仰行為、イバータをしたならば何十年も休むことなくアッラーへイバータをしたと同じ扱いとなるのです。

私たちは日々幸福感などを感じたことがあるであろうけれど、このみいつの夜にそれを感じたならば今後それ以上に喜びを感じていくことでしょう。

インシャアッラー

時間の使い方

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2017年6月9日)

―― 聖ラマダーン月には時間を特別大事に使いなさい ―

 

 

あらゆる賞賛は、賞賛を受けるに相応しい御方であられるアッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

 

信者たちよ、アッラーを畏れなさい。アッラーに御近づきになろうとしなさい。アッラーは、創造物に御優しく、しもべが困難に出遭うとその者を気遣って下される。幸せな時には、アッラーを思い、感謝しなさい。アッラーは、戯れに我々を創造なされたのではない。現世でアッラーを畏れる者は、終末の日には御加護を得られる。

 

信者たちよ、イスラームを信仰する者たちは、神聖なこの月、ラマダーン月には、アッラーの御意志に完全に従おうと努め、己の過ちを悔い改めようとするものである。この月、ラマダーン月には、アッラーに従うことにより、改心を受け入れて頂ける唯一ともいえる扉が広く開かれるということを知っているからである。イスラームにおいて信仰行為は、多くの事柄に及ぶものであり、心からの信仰と、善行というものが大事なものとしてそこにはある。

アッラーは、クルアーン・時間章において述べておられる。

「時間にかけて。」「誠、人間は(折角のものを)失う状況の中にいる。」「信仰して善行に勤しみ、互いに真理を勧め合い、また、忍耐を勧め合う者たちの他は。」(103章 1--3節)

心からの信仰を持たず、アッラーの教えを守らない者、善行に務めない者、忍耐を怠る者は、時間を無駄にしているということである。即ち、心からの信仰を持たず、アッラーの教えを守らない者、善行に務めない者、忍耐を怠る者は、楽園に入れて頂ける折角の機会となり得る時間というものを無駄にしているということである。人間は、時間の中に身を置いているものであり、時間というものを楽園に近付く為に有効に使いなさいということである。時間を楽園に近付く為に使わないという、そんな勿体ないことをしてよいのであろうか。

 

信者たちよ、人間は、弱い存在である。人間は、主に従うことなしに力を持てるものではない。人間は、心を惑わす欲望というものを持っており、各種の困難に直面する場面に出会い悪魔の悪だくみに立ち向かわされている。こうした困難に立ち向かながらも打ち勝つ唯一の方法は、アッラーに御近づきになろうとし、アッラーに助けを求めることである。アッラーの御使いSAWは、ラマダーン月には、アッラーに御近づきになり、アッラーに助けを求めようとして、通常よりも多くの信仰行為を行っていたという。そして、ラマダーン月最後の十日間の夜半には、教友たちを起し、信仰行為を夜通し行われ、更にもっと信仰行為を行おうと御自身を鼓舞なされたという。預言者さまSAWは、述べられた。「人間が主に最も御近づきになる時というのは、夜の後半の半ばの時である。その時間にアッラーに思いを寄せる者の一人になりたいならば、それの為に努めなさい。」 実際、夜半にその一時は存在するのである。その時と言うのは毎晩あるのである。ムスリムが幸運にもこの時にめぐり合い、何かをアッラーに祈願するならば、アッラーはその願いを聞き入れて下される。深夜の信仰行為は、現世の雑事から逃れてアッラーに御近づきになる良い機会である。深夜に信仰行為を行う者は、眠って過ごしてしまうことを樂なこととは思わない。彼らは、墓での孤独と、終末の日の恐怖を常に心に思っている。アッラーの忠実なしもべは、行いに対する報酬にどれ程の喜びが隠されているかを必ずしも知っている訳ではないが、深夜の信仰行為の為に眠らずに過ごし、アッラーより罰を受けないようにと努め、アッラーの恵みを期待し懇願する。

 

信者たちよ、今日、過激な音楽などの道徳的ではないテレビ番組や、有料放送番組を見ることで無駄な時間を過ごす世代のムスリムたちが存在する。そうしたことに時間をとられて深夜の信仰行為をないがしろにするといって、親たちは嘆いている。誰かが預言者さまSAWの教友であるイブン・アル・アスワード師に、『我々は、深夜に信仰行為を行うのは困難です。』と言うと、師は、『悪いことを止めなさい。』と言った。即ち、夜半に無駄な娯楽に時間をかけるのを止めれば、深夜の信仰行為の為の時間はあるということである。深夜の信仰行為の時間は、イシャーの礼拝の終了後から明け方までであり、一方、預言者さまSAWは、夜の間中信仰行為をなされたという。妻を起し、夫婦で深夜の信仰行為を行う者は誰でも、共に、アッラーに強い思いを寄せる善男と善女として記録されるであろう。深夜の信仰行為のやり方としては、2ラカアで始め、各2ラカア毎にサラームを行うのである。長い朗誦を行うことも推奨されている。また、ルクー(立礼)とサジダ(叩頭)を長くすることも推奨されており、アッラーを多く念じるように努めるのがよい。しかしながら、自分にとって困難なことはするには及ばない。預言者さまSAWは、述べておられる。「アッラーに誓って、自分に出来るだけのことをするがよい。自分が止めるまでは、アッラーは、あなたの信仰行為を受け入れようと応えて下される。」 自分が徳のある良い日々の中にいるということを思うならば、深夜の信仰行為を行おうと自分の心を奮い立たせることが出来るであろう。この良い月ラマダーン月に、良い行いをしない者は、折角用意された良いものを失うこととなるのである。ラマダーン月は、最も希望が叶えられる日々からなり、それ故、各自アッラーを畏れ、自分の時間を有効に使うことに最善を尽くそうではないか。自分に出来る良いものをアッラーに御覧頂こうではないか。喜びをもって主を讃え、平安であるように努め、人々に施しをし、喩え他の人々が眠っていても深夜の信仰行為に努め、慈悲を広くそそぎ、慈悲深いアッラーが御用意されている楽園を目指そうではないか。

 

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

 

アッラーよ、聖ラマダーン月を有意義に過ごす者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ、あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ、私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ、日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ、イスラームムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ、病気の者たちを御治し下さい。仕事の無い者たちに清い仕事を御与え下さい。

アッラーよ、日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン

今日から


慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において     
                                                       2017年6月14日                                                                                                            
ラマダーンスペシャ

ライラトゥルカドルに会ったら ―ラマダーン最後の10日間の過ごし方―

ラマダーン最後の10日間が今晩から始まります、インシャーアッラー。10日間の夜の中にはライラトゥルカドルルという特別な夜が来ます。イスラーム暦は夜から始まるので、今日の水曜日のマグレブの後からインシャーアッラー、ライラトゥルカドルかもしれない最後の10日間の夜が始まります。

ライラトルカドルのすごさは、たった一夜の崇拝行為が、1000ヶ月の行いよりもよい、と言われている点です。1000ヶ月というのは、約83年と4ヶ月間です。その一夜に崇拝行為ができれば、83年間の続けた崇拝行為よりもよい、ということです。しかも、それが、弱いハディースハディースの中でも、信憑性の度合いが弱いもの。)などではなく、アッラーから啓示された、疑いの余地のない、クルアーンで、述べられている点です。

◆【本当にわれは、みいつ(威力)の夜に、この(クルアーン)を下した。みいつの夜が、何であるかをあなたに理解させるものは何か。みいつの夜は、千月よりも優る。(その夜)天使たちと聖霊(大天使ジブリール)は、主の許しのもとに、すべての神命をもたらして下る。暁の明けるまで、(それは)平安である。】
クルアーン97章 みいつの夜 日訳P790

クルアーンが下された、というのは、アッラーの元から、この世の天に、クルアーンが下されたのが、ライラトゥルカドゥルだった、ということです。
また、ハディースの中でも最も信憑性の高い、ブハーリーの伝承には、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)がこう仰った、とあります。
◆≪誰でも、ライラトルカドルに、信仰と報奨への期待を持って、
(祈りに)立つ者は、以前に犯した罪を許されます。≫

つまり、この一夜に、崇拝行為(ドゥアー、礼拝、ズィクル、クルアーン読誦、など)を行った者は、以前に犯した罪を許され、また、83年間以上の崇拝行為を行った、と書き留められるわけです。そのため、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)は、この最後の10日間になると、夜中起きて崇拝行為をし、また、自分だけでなく、家の者たちも、全員起こされました。83年分間毎日欠かさず崇拝行為をするのは、大変ですが、この夜に、一夜だけ起きて崇拝行為をすれば、アッラーは、私たちに83年間分の善行をつけてくださるのです。ラマダーン月が、天国のバーゲンセールと呼ばれる所以が、ここにあります。

では、この一夜が、ラマダーン月の中のいつなのか?ということが、大問題なわけですが、それには、学者間に、50もの意見がある、と言われています。ある人は、一年間の内、どの夜にもライラトルカドルが来る可能性がある、と言われ、他の意見では、ラマダーン月の27日の前の夜だ、と言われています。有力なのは、最後の10日間のうちの、奇数日の前の夜のうちのどれかである、とされるのは、預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)がこうおっしゃったことによります。

ラマダーン月の最終十日間の奇数日にそれ(ライラトゥルカドゥル)を求めなさい。》(アビー・サイード アル・ホドリーとアブー・ザッルのアル・ブハーリーとムスリムの正しい伝承であるための条件に適ったハディース

この奇数日の前夜の中でも、特に27日の前夜だという説が、有力なようです。

一年に一度のチャンス、この祝福多き10日間を、起きて、ズィクルをしたり、ドゥアーをしたり、アッラーのことを考えたり、クルアーンを読んだり(日本語でも)、礼拝したり、して過ごすことができれば、83年と4か月分の善行が手に入ります。

この大きなご褒美を手に入れるため、もしできるのなら、10日間の夜すべて崇拝行為をがんばり、難しければ、その中の奇数の夜(21,23,25,27,29日前夜)のみ、それも難しければ、せめて27日前夜の一晩だけでも、がんばって起きて崇拝行為をしましょう。

今年のカレンダーで行くと、ラマダーン月21日前夜は、西暦では6月15日木曜日の夜(15日のマグレブからはじまって、16日の早朝ファジュルに入る前までを、夜とします。)から始まります。

その夜に、何が起こるか、クルアーンではっきり述べられています。

【(その夜)天使たちと聖霊(大天使ジブリール)は、主の許しのもとに、すべての神命をもたらして下る。】

このアーヤの説明として、ある学者が言われているのは、「人類が、最初にアッラーの代理人として創造され、地上に現れたとき、天使達は、アッラーに『あなたは、この地上に悪事を働き、血を流す者たちを置かれるのですか?』と質問し、人間を軽蔑しました。しかし、ライラトルカドルに、人間たちが、アッラーに祈り、アッラーを愛しているのを見ると、以前人間を軽蔑していた天使たちが、人間に抱いていた考えを悔い改めて、人間のところに舞い降りてきます。」
ライラトルカドルに、天使達は、アッラーを讃える、敬虔な信者たちに、サラーム(平安のあいさつ)を送り、天使たちの一段が降りてくると、また、別の一段が昇っていき、交代しながら、それは、ファジュルになるまで続きます。

預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)に伝えられるハディースがあります。

≪ライラトルカドルには、大天使ジブリールが、天使の集団と一緒に地上に降りてきて、祈りに立っている、あるいは座って至高偉大なるアッラーをズィクルし讃えている、すべての僕のために、祝福を祈ります。≫

ライラトルカドルには、大天使ジブリールが、降りてきた後、彼は天使たちに、崇拝行為を行っているあらゆる家に行って、握手をしてくるように命じます。それに応じて、天使達はあらゆる家、大きな家も小さな家も、ジャングルの中にあろうと、船の上であろうと、すべての家に行き、祈っている者がいるあらゆる家に握手をしに行きます。そのときに、ある種類の家は、天使の訪問を受けません。それは、犬と豚のいる家、婚外交渉をして大汚の状態にある者がいる家、人や動物の絵が飾られている家、という伝承もあります。

ライラトルカドルの印について、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)に伝わる別の伝承があります。

≪空が澄んだ静かに輝いた夜であり、暑くもなく寒くもなく、月ははっきりとしていて光線を発しない。ファジュルまで流れ星もない。別の印は、太陽がまったくまぶしい輝きなしに、ちょうど月のような感じで昇ってくることである。≫

預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)がどのようにこの10日間を過ごしていたか、イエメンのシェイフ、ハビーブ・ウマル先生の講話と、ハビーブ・アリー先生の翻訳をお送りします。 
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預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)の最後の10日間の過ごし方
ハビーブ・ウマル先生のダルス参照

預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)は、この10日間は、モスクでイーティカーフ(お篭り)をされて、イードの日までモスクから出てこられませんでした。
(女性は必ずしもモスクで過ごすことが奨励されないのでイーティカーフについての詳細は、イマーンさんのブログをご参照ください。)
参照:イスラーム勉強会ブログ http://blog.goo.ne.jp/qurtaf/c/e08684c7d9cc2ab9c9d915c453ca584e/1

この10日間、一瞬であってもモスクに入ることがあったら、イーティカーフをニヤ(意思)することでもイーティカーフはできます。預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)を模範として真似をすることで、アッラーが言われている、

【言いなさい。「あなたがたがもしアッラーを敬愛するならば、わたしに従え。そうすればアッラーもあなたがたを愛でられ、あなたがたの罪を赦されまる。アッラーは寛容にして慈悲深くあられます。」】クルアーン 3イムラーン家章 31節

このアッラーの愛情を得ることができます、インシャーアッラー。10日間の中の一夜でもいいから、夜を徹して崇拝行為をすることを試してみましょう。イスラーム的には夜は、マグレブになったら始まり、ファジュルに入る前までです。その時間をなるべく長くアッラーを畏れる礼拝やクルアーン読誦、ズィクルで過ごしましょう。例えば、ウィトルの礼拝を、いつも3ラカートするところを、預言者さま(彼にアッラーの祝福と平安がありますように)のように5,7、9、11ラカートと増やしてみましょう。預言者さま(彼に祝福と平安がありますように)は最後の10日間でなくても、ラマダーンでなくても、生涯を通して、殆どのウィトルの礼拝を11ラカートされていました。一夜だけでもそれをやってみる。

サフール(ファジュル前の朝食)の時間は、イスティグファール(アッラーに許しを請う事)を忘れずに。

【だが主を畏れ(敬虔であっ)た者は、楽園と泉に(住み)、主がかれらに授けられる物を授かります。本当にかれらは、以前善行に勤しんでいました。かれらは、夜間でも少しだけ眠り、また黎明には、御赦しを祈っていました。またかれらの財産には、乞う者や、乞うこともできない困窮者たちの権利があると認識していました。】クルアーン51撒き散らすもの章15~19節 

【「アッラーを畏れる者たちには、主の御許に楽園があり、川が下を流れています。かれらはその中に永遠に住み、純潔な配偶を与えられ、アッラーの御満悦を被るのです。アッラーはしもべたちを御存知であられます。」(彼らは)「主よ、わたしたちは本当に信じます。それでわたしたちの罪を赦し、火(の責め苦)の懲罰から救って下さい。」と(祈って)言います。よく耐え忍び、誠実で、敬虔に奉仕して、(道のために賜物を)施し、また暁に(罪の)赦しを祈る者たちです。】クルアーン 3イムラーン家章15~17節

私達がこの人たちの中に入れてもらえますように!

ハディースによると、
≪預言者さま(アッラーの祝福と平安がありますように)は最後の10日間に入ると、それ以外の日よりも増して精進していました。≫
アーイシャ様(アッラーのご満悦あれ)はおっしゃっています。
《預言者さま(アッラーの祝福と平安がありますように)は最後の10日間に入ると、夜を通して礼拝に立ち、家族を(礼拝などのために)起こし、女性から遠ざかりました。》(正しいハディースの条件に適ったハディース

この10日間の夜には、アッラーを思い出さない集まりや場所に行くや、アッラーを思い出さない行為をすることに気をつけましょう。日本にお住まいの方はあまり関係ありませんが、イスラーム圏では、イード前には暑い日中を避けて夜に買い物に行ったりして特に忙しくなる人たちも多いですが、アッラーの祝福とご慈悲とお許しの10日間の夜を買い物の夜にしないように、と言われていました。

またこの10日間の夜にご家族を起こすのは、預言者さま(アッラーの祝福と平安がありますように)のスンナです。「家族を起こす」という意味は、この10日間は、よりご家族に親切にしたり、よりご主人に従ったりすることに加えて、ご家族がよりクルアーンを読めるようにサポートする、より礼拝ができるように手伝う、この10日間は、夜はもちろん昼間も、彼らを全面的にサポートしましょう。これが、預言者さま(アッラーの祝福と平安がありますように)のスンナである「家族を起こし」ていたということです。より家族に対して、尽くす、家族のために動くことをこの10日間意識しましょう。

☆ライラトゥルカドル(みいつの夜)ってなに?☆ 
ハビーブ・アリー・ジェフリー先生のラマダーンTV番組「アーマントゥビッラー(アッラーを信じました)」より

問:なぜライラトゥルカドルが隠されているのですか?
答:1.ムスリムたちがその夜をどの日だろう??と探すことにより、アッラーへの期待がより増すためです。画されていることにより、アッラーに対する希望や望みが増します。
2.その夜を探すことにより、ムスリムの心の中に、アッラーの光が輝くようにです。その夜にアッラーがくださる千月(83年以上)よりもよい、という報奨を期待して、夜を過ごすことで、アッラーへの良い見方が身につきます、インシャーアッラーアッラーがそれを自分に与えてくださろうとしている、と考えながら崇拝行為をして過ごす時間に、ムスリムの心の中にアッラーのヌール(光)が入ります。アッラーへの確信、アッラーが必ず自分に良いことしか望まないという確信が深まります。それは、ライラトゥルカドルの秘密でもあり、ラマダーン全体の秘密でもあり、崇拝行為そのものの秘密でもあります。

問:ライラトゥルカドルの報奨を手に入れるために、何をしたらいいですか?
答:学者達によると、そのためには、「イシャーとファジュルを合同礼拝(2人以上)でし、できれば、タラウィーフとウィトルもします。」これによって、最低限ライラトゥルカドルの報奨が手に入ります、インシャーアッラー

問:ライラトゥルカドルに会うことで何が手に入りますか?
答:3つあります。
1.1000月よりも大きな報償。その夜一夜の崇拝行為によって83年以上崇拝行為をした、と書かれる報償。
2.ドゥアーが叶うこと。この世の小さな望みだけでなくあの世のこともドゥアーしましょう。ある老婆が、ライラトぅルカドルに会って「私には歯がないので、歯をください。」とドゥアーすると、本当に彼女に完全にそろった歯が手に入りました。しかし人々は、「せっかくなんでも望みが叶うライラトゥルカドルに会ったのに、歯のことしか頼まなかったのですか!?」と。

ライラトゥルカドゥルに言うとよいとされるドゥアー(祈願文句):アーイシャ様(アッラーのご満悦あれ)は言いました。
 「アッラーの使徒よ、ライラトゥルカドゥルがやって来たら、私は何を言えばいいでしょうか?」
 それに答えて彼は答えました。
 「アッラーよ、本当にあなたは、赦し(ゆるし)そのもので、赦すことを好まれます。だから私を赦してください、と言いなさい。」(アブー・ダーウードを除く五人のハディース学者出典)
 「アッラーフンマ インナカ アフッウン、 トゥヒッブルアフワ、 ファアフ アンニー」
 (アッラーよ、あなたは赦される御方、赦しを好まれます。私をお赦しくださいの意)  
(اللهم إنك عفو، تحب العفو، فاعف عني)
天国の最上階フィルダウス・ル・アアラーを頼みましょう。

3.すべての天国の扉は開き、地獄の扉は閉じられます。空から数え切れないほどの天使たちが降りてきます。その数は、地上の小石よりも多いという伝承もあるほど、大勢の天使たちが地上を埋め尽くします。その夜は崇拝行為をするすべてのムスリムの間に天使たちがおり、礼拝をしていても、自分が一人でないことを感じます。その夜は、アッラーがしもべたちに呼びかけドゥアーを叶えてくださり、地上の信仰者たちと天使たちが一体となって崇拝行為を捧げ、アッラーに受け入れられる夜。クルアーンを読んでいても、礼拝をしていても、ズィクルをしていても、すべての信仰者と天使たちと自然の木々や山や海や石など全部が一体となってアッラーへと向かう夜。それを感じるのは、それぞれの人の心の純度により度合いが違います。

問:もしライラトゥルカドルに会ってその報奨を手に入れた後、また悪行を犯したら?
答:ライラトゥルカドルだけ崇拝行為をして、あとは悪行を尽くす、というのはアッラーへの礼儀を欠いた状態です。1つの悪行が83年分の報奨を全部持って行くくらいのものかもしれません。では、何にもならないのか、というとそうではありません。もしあなたがアッラーに誠実に真摯に向き合うことができたなら、たった一夜だけであってもそれをしたなら、それによって寛大なアッラーが、あなたの人生すべてを悪行から守ってくれル出章、インシャーアッラー。全く間違いを犯さない、というわけではなく、人間はだれでも間違いを犯すものです。しかし、間違えて、気づいて、アッラーに許しを請う人と、間違いの上に間違いを重ねて一生を終える人は、アッラーの元では大きな違いがあります。ハッジに行った人が、私の手は黒石を触ったのだから、この手でお酒を触ることはできない、と言って禁酒ができるように、ライラトゥルカドルには、ただその夜だけの大きな報奨を望むだけでなく、今後の自分の人生を助けてくださるアッラーとの関係、絆をどうか手に入れてください。

問:ライラトゥルカドルに会うための準備は?
答:表面的には、清潔な服を着る、ウドゥーをして清浄な状態を保つetc.があります。内面的には、親戚関係を良くしておきましょう。関係を絶っている人に災いあれ、というハディースがあるくらいなので、相手が間違っていたとしても、この夜にそのひとりにならないよう気をつけましょう。内面的には、誰に対する憎しみ、ハサド(妬み)なども何もないきれいな心でその夜を迎えましょう。誰かが自分を傷つけたとしても、そのせいで憎しみや憎悪で心まで汚さないようにしましょう。タワードゥウ(謙虚)であることは大切です。周りの人に対して尊大な態度をとったり、その夜に自分は崇拝行為をして誰々はアッラーを忘れている、と人を蔑んだり、人に優越感を持たないようにしましょう。最後にどうやって死ぬかは誰にもわからないことを思い出し、全ての人を許して、全ての人を愛する心で迎えましょう。アッラーが私達にライラトゥルカドルに会う恩恵をお恵みくださいますように!!

一晩中ファジュル近くになるまで、テレビを見たり、ゲームをして徹夜したりすることができるのに、アッラーが80年以上の崇拝行為のご褒美を下さると言ってくださっているこの夜に、起きてアッラーのことを考えることができなかったら、アッラーが私たちにどんなにがっかりするでしょうか。83年と4か月分の善行を私たちに点けて、何とかして私たちが天国に行けるように、ご配慮してくださっているアッラーのお優しさに、がんばって応えましょう。アッラーが私たちにライラトルカドルの大きな報奨をお恵みくださいますように。

残り少なくなってきたラマダーン月に、私たちが、アッラーの元に残る善行を、少しでもたくさんできますように。

心の治療法

イスラムグループメールより

 

                             
 ラマダーン☆彡スペシャル 
アッラーを望む人よ19 

-心の病の治療法「礼拝の意味」-

ハビーブ・アリー・ジェフリー先生の「アッラーを望む者よ14(20:30~最後),15(最初~13:00)」参照
https://www.youtube.com/watch?v=8xABOqu1gkw 
私達を地獄へと誘うシャイターンをアッラーが鎖につないでおいてくださるラマダーンは、もう一方の敵ナフス(自我)を治療する、とてもよいチャンスです。このラマダーンに、私達の心の中に巣食ういくつかの心の病と向き合って治療しようというプログラムをお送りします、インシャーアッラー

これまでのラマダーンに、心に汚れが入って来る悪い窓を閉めた後の心を浄化する方法や、窓を閉めることを知る前に、心に侵入し根付いてしまった汚れから心を浄化する方法、内面と外面の浄化についてお送りしました。今年は、それらを行うためのナフス(自我)の訓練の仕方についてです、インシャーアッラー

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「礼拝の意味」

前回は、ナフス(自我)に逆らう訓練の具体的な方法、食べ物、睡眠、無駄話の調整をすることをご説明しました。一日の過ごし方を見直す方法、その最も大事なものが、一日に五回の礼拝を時間通りにきちんと行うことです。

礼拝による訓練:
毎日の礼拝、ファジュル、ズフル、アスル、マグレブ、イシャー、この5つの義務の礼拝を時間通りに行うことで、一日を完璧に過ごすことが簡単になります。もしできれば、5回とも合同で。モスクでなくても、家族で一緒にしたり、なるべく合同でできるように時間を調整します。ご家族がムスリムの方は、自分の礼拝が必ず合同でできるように、家族と調整することです。私たちの生活は、特に日本では、義務の礼拝の時間に基づいて、時間が流れているわけではありません。現代は忙しく、年間のスケジュール、予定表などすべて時間は決められていて、イスラーム圏でさえ、季節によっても変化して行く礼拝時間に沿って生活しているわけではない状態です。しかし、私たちの体のリズムは、この5回の礼拝時間に深く結びついています。私たちの体は、日の出や日の入り、日の光や夜の闇から大きな影響を受けることは、生物学的にもすでに証明されています。

このアッラーがお定めになった、確実な時間のスケジュールに、私たちの生活を合わせましょう。もちろん、礼拝中に集中すること、礼拝の中でアッラーのことを考え続けること、など、礼拝において大切なことはたくさんありますが、まずは、「時間通りに」義務の礼拝を行うこと、できれば、「合同」で行うこと、を実現します。この時間をきちんと確保できれば、他の訓練、食べ物や睡眠、無駄話の調整は簡単になります。まずは、これを実践することを、決意することです。決意は、イスラームではニーヤと言います。ニーヤをして、決意し、それをどう行うか工夫をしたら、あとは、アッラーがどのように実現させてくださるか見るだけです。

昔の敬虔な師、ジュナイド(アッラーのご慈悲あれ)は、こう言いました。
「だれでも、決意して、誠実なニーヤの扉を開けた者は、アッラーが、彼のために、タウフィーク(成功)の扉の中の70の扉を開けてくださる。」

私たちには、誠実なニーヤが必要です。これは挑戦です。自分に対する挑戦、シャイターンに対する挑戦。ビスミッラーでそれをニーヤし始め、あとはアッラーが、どんなに大きな援助を送ってくださるかを楽しみに待つだけです。

義務の礼拝とは?

義務の礼拝を、多くのムスリムは、返さなければならない借金のように感じています。時間が来たら、早く下してしまいたい肩の上に乗った重い荷物のように思っています。行わないことでアッラーのお怒りに触れるのを恐れる物だと感じています。もちろんこれら3つの見方が完全に間違っている訳ではありません。しかし、それだけだ、と思っているところに、私たちが、義務の礼拝の時間に沿って生活を組み立てられない理由があります。私たちはもう一度、義務の礼拝の本当の意味を見直す必要があります。

1)愛する御方との約束
義務の礼拝を遂行する、とは、どういう意味でしょうか。まず理解しなければならないことは、礼拝というのは、アッラー愛する人にとっては、「愛する御方とお会いできる会見の約束」だ、ということです。義務の礼拝というのは、愛する御方にお会いすることを許された時間帯です。そこには大きな差があります。礼拝を返さなければいけない借金と思っている人との大きな差が。借金は、いつも重くのしかかって、借りている人を苦しめ、返済が重荷となるものです。借金を背負っていることで重荷を感じ、返済することで重荷を感じ、返済し終わったら、気持ちが楽になるものです。しかし本当は、礼拝の「中」で気持ちが楽になるべきで、礼拝「後」、ではないはずです。礼拝を始める時、心に光が入って来ることを感じること、礼拝による甘美さを感じることから始めなければなりません。礼拝の始めは、心に光が入り、心がやすらぐことから始まるはずです。礼拝の時間が近づいた、礼拝の時間に入った、ということが、あなたにとって、どんな気持ちを呼び起こしますか?愛する御方とお会いできる時間になった✨ ✨ ✨と嬉しい気持ちがあるか、心の中を見直してみましょう。

2)悩みを消す時間
礼拝というのは、心配ごとを消し、必要を満たし、悩みを解決してくださる唯一の御方とお話ができる約束の時間帯です。私たちが生活の中で抱える、数えきれない多くの必要なことを、すべてを所有する王様に頼むことができる時間帯です。

3)地位が上昇する時間
もし、確実に、あなたの地位が上がる手段がある、と言われたらどうでしょうか。あなたの社会的地位が上がる、会社で確実に出世する手段、あなたの評判が上がる手段があると言われたら。アッラーの元での評判は、現世と来世を左右する最も重大なものです。礼拝の時間は、出世の時間。ただの出世ではなく、アッラーのしもべ性を上げる手段、自分をアッラーへと上昇させてくれる手段です。礼拝の時間が来て、礼拝をしようと思い立った時からそれは始まっています。ウドゥーをして礼拝の準備をしている時から、礼拝に立って礼拝を始めた時から、私たちは、アッラーへと上昇する梯子を上っています。そして、礼拝の中で、最もアッラーに近づく瞬間が来ます。
預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はおっしゃいました。
《しもべが、その主に最も近づくのは、彼がサジダをしている状態です。》ムスリム伝承
こうして、その中で、必要なことが満たされ、解決されて行きます。礼拝の本来の意味は、次の3つでした。

1) 愛する御方との約束
2)悩みを消す時間
3)地位が上昇する時間

1) 愛する御方との約束:
自分の子どもが海外に長期滞在のために渡航し、一年ぶりに帰国すると聞いた時、空港で子どもの到着を待つ母親の気持ちはどうでしょうか。私たちは愛する人との再会を、どんな気持ちで迎えるでしょうか。しかし、これは人間同士のことです。どんなに純粋で誠実な関係であっても、人と人との間のことです。自分に命をくださり、この世に生かしてくださっているアッラーとの再会は、どんな気持ちで迎えるのでしょうか。イシャーの礼拝の時間が来た、ということは、愛する御方と再会できる許可が下りた、ということ。この真実を思い出しましょう。

人間は、定期的に何かしなければならないことがあるとき、二つの状態に陥ります。一つは、習慣になってしまうこと。アッラーフアクバルと言い立って座って、、、ウドゥーをしたら礼拝、また時間が来たらウドゥーをして礼拝、、、、慣れて来ると、その意味を考えず、ただ習慣で、惰性で行うだけになっていきます。二つ目は、重荷に感じ始めること。あ~、また礼拝の時間か、、、ウドゥーして礼拝、ウドゥーして礼拝、、、いつまでこんなことが続くのか?、、、これは、本来の意味を失ってしまったために起きる現象です。本来の礼拝の意味は、愛する御方との約束の時間です。待ち遠しく、心躍るものです。この本来の意味を理解した上で行う礼拝は、次のいくつかの事柄を気を付けることで、もっと有意義なものになります。

1 合同礼拝:
なるべくモスクで、難しければ家族とでも、毎日5回の礼拝を合同でするように心がけましょう。
預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はおっしゃいました。

《合同礼拝は、一人で行う礼拝よりも、27倍優れています。》アルブハーリー伝承

アッラーを望む者にとって、27倍は大きな意味がないでしょうか。

2 最も良い時間帯:
一番よい時間帯は、ほとんどの学者において、アザーンが鳴ってすぐの時間帯です。皆さんにとって、礼拝に一番よい時間帯を、仕事が一段落ついた時、にしないでください。怠け心が収まった時、にも、礼拝を思い出した時、にも、しないでください。アザーンが鳴ってすぐの時間帯が一番善いことを知ったのなら、その時間帯を守りましょう。

3つ目の注意すべき点は、インシャーアッラー、来週お届けします。

預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)がムアーズ様(彼の上にアッラーのご満悦あれ)になさったハディースをご紹介します。短いので毎日言っていると覚えてしまうでしょう。預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)はムアーズ様(彼の上にアッラーのご満悦あれ)におっしゃいました。

《ムアーズよ、本当に、私はあなたが好きです。だから、すべての礼拝の後にこう言わずにいてはいけません。:アッラーよ、どうかあなたを思い出すことと、あなたに感謝する事と、あなたへの崇拝行為をきちんとできるように、私を助けてください。≫ アブーダーウード、ニサーイー伝承
《يَا مُعَاذُ وَاَللَّهِ إنِّي لَأُحِبّكَ فَلَا تَدَعَنَّ فِي دُبُرِ كُلِّ صَلَاةٍ أَنْ تَقُولَ : اللَّهُمَّ أَعِنِّي عَلَى ذِكْرِك وَشُكْرِك وَحُسْنِ عِبَادَتِك》
アラビア語アッラーフンマ アインニー アラー ズィクリカ ワ シュクリカ ワ フスニ イバーダティク≫

このハディースは、「マハッバ(愛情)の鎖のハディース」と呼ばれます。ムアーズ様(彼の上にアッラーのご満悦あれ)が、タービイーンの方たちにこの言葉を伝える際にも、必ず、「○○よ、本当に、私はあなたが好きです。だから、、、、」と言って伝え、また、それを聞いたタービイーンの方たちが、他の人に伝える時にも、「○○よ、本当に、私はあなたが好きです。だから、、、」と言って伝えて来られ、こうして、現代までその伝承の鎖で伝わり、私(アリー先生)がこれを私の先生から聞いた時にも、同じように言われました。このハディースを、皆さんに、伝承しましょう。「私はあなた方のことが大好きです。だから、すべての礼拝の後にこう言わずにいてはいけません。:アッラーよ、どうかあなたを思い出すことと、あなたに感謝する事と、あなたへの崇拝行為をきちんとできるように、私を助けてください。」アーミーン。


心と視線を転がす御方よ、私たちの心をあなたの教えに留めてください。私たちの内面を外見よりも良くしてください。私たちの外見を正してください。私たちに、完全なタハーラを御恵みください。それを恵まれた特別な方たちの中に私たちを入れてください。私たちを、悔悟して不断に帰る者、また純潔の者としてください。慈悲あまねくお方慈悲ぶかきお方よ、私たちをあなたの敬虔なしもべの中に入れてください。
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