私はムスリムです

私は日本人改宗ムスリムです。イスラームについて学んだことをシェアしているブログです。

シャバーン月(今月)に行う善行

大塚マスジド 金曜日礼拝ホトバ 要約 (2018年4月20日)

―― シャーバン月に行う善行 ――

 

 

あらゆる賞賛は、アッラーのもの。アッラーでなくして、人々が崇拝するものは存在せず、アッラーには共同者はないことを証言する。また、ムハムマドは、アッラーのしもべであり、使徒であることを証言する。

 

信者たちよ。至高のアッラーの御命令に従い日々の生活を送りなさいと教えられていることを心に留めなさい。

アッラーは、クルアーン・婦人章において述べておられる。

「・・・もし、お前たちが善行をなし、主を畏れるならば、誠、アッラーは、お前たちの行うことを熟知なされる。」(4章 128節)

 

信者たちよ。至高のアッラーは、アーダムを、そして、人間を創造なされるに当たって、人間に対して善行を積みなさいと命じられ、あらゆる善行が公正な秤の上では、大きな比重を占めると約束なされた。

アッラーは、クルアーン・預言者章において述べておられる。

「われは、審判の日の為に、公正な秤を用意する。一人として、たとえ、芥子一粒の重さであっても不当に扱われることはない。われは、それ(秤)を使用する。われは、清算者として万全である。」(21章 47節)

大小のあらゆる行いについて審判を受ける為にアッラーの御前に立つことを誰もが知っているのであるから、各自、審判の日に備えて善行ばかりを行おうと急ぐべきである。アッラーは、人々の許から交替で戻ってきた天使たちに、人々それぞれの行いについて報告を受けられる。それは、アッラーが御存知でないから報告を受けられるのではない。アッラーは、クルアーン・家畜章において述べておられる。

「誠、地においても天にあっても、アッラーに隠す何ものもない。」(3章 5節)

至高のアッラーは、報告をする天使たちを前に、各々の人の善行を高く評価なさろうとしているのである。

 

信者たちよ。アッラーは、クルアーン・夜の旅章において述べておられる。

「・・・暁に、クルアーンを(読誦しなさい)。誠、暁のクルアーン(読誦)には立会人がいる。」(17章 78節)

この、「クルアーンを(読誦しなさい)。」とは、ファジュルの礼拝を行いなさいということであり、ファジュルの礼拝には、夜の担当の天使たちと、昼の担当の為にやって来たばかりの天使たちの両者が立ち会うということである。さて、至高のアッラーは、日に五回の務めの礼拝をしっかりと行うようにムスリムたちに命じておられるが、加えて、中間の礼拝をしっかり行うように念を押しておられる。

アッラーは、クルアーン・雌牛章において述べておられる。

「各礼拝を、特に中間の礼拝をしっかりと守れ。敬虔な心でアッラーの御前に立て。」(2章 238節)

人々が忙しくしている昼間の礼拝、即ち、アスルの礼拝と、人々が眠たがっている早朝の礼拝、即ち、ファジュルの礼拝を、心を込めて行う者には、敬虔さを評価なされてアッラーは、追加の報酬を御用意されるだろう。

 

信者たちよ。今月は、シャアバーン月という大切な月である。預言者さまSAWは、「シャアバーン月は、ラジャブ月とラマダーン月とにはさまれており、人々は、この月に注意を払わない。だが、この月の行いについて主は、留意して下さるので、自分は、任意の断食斎戒を多くするように心掛けている。」と述べられた。預言者さまSAWは、シャアバーン月には、断食斎戒を熱心になされたということであり、人々がこの月に行う礼拝などの信仰行為は、何倍かに評価されるということである。従って、この月には、困難である時間帯の礼拝をしっかりと行うがよい。そして、この月に行う断食斎戒は、アッラーの最高の御満悦が得られるだろう。

 

信者たちよ。シャアバーン月は、魂を浄化し、ラマダーン月の断食斎戒の準備を整える為の大切な月である。多くの善行を積み上げようと心掛ければ、主より何倍もの報酬が期待できる良い機会となる。

アッラーは、クルアーン・蜘蛛章において述べておられる。

「だが、信仰して正しい行いに勤しむ者については、われは、必ず、下に川が流れている楽園の高殿に落ち着かせよう。(永遠に)そこに住まわせる。(善)行を行う者への報奨は、何と有り難いことよ。」(29章 58節)

また、シャアバーン月は、これまでに犯した悪事を消し去る為に心からの悔悟を行う良い機会の月である。

アッラーは、クルアーン・ターハー章において述べておられる。

「だが、悔悟して信仰し、善行に勤しみ、その後、(正しく)導かれる者に対しては、われは、度々、寛容を示す。」(20章 82節)

また、犯してしまった悪事を消し去り、位階を高める方法があるということであり、それは、善行を沢山行うということである。アッラーは、クルアーン・フード章において述べておられる。

「・・・誠、善行は、悪行を消滅させる。これは(主を)念じる者に対する訓戒である。」(11章 114節)

善行は、悪事を取り除いてくれるということである。そして、主に悔悟する機会を逃さないことである。それ故、楽園を心から求めて、大いに善行に励みなさい。

 

預言者ムハムマド、教友とその一家に祝福と平安がありますように。そして、正当なカリフ、アブー・バクル師、ウマール師、ウスマーン師、アリー師と、正しい道に従う者たちに、祝福と平安がありますように。

 

アッラーよ、ファジュルとアスルの礼拝をしっかりとする者であるように御導き下さい。

アッラーよ、ジャアバーン月を無駄にしない者であるように御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを称讃し、あなたさまに感謝する者であるように御導き下さい。

アッラーよ。あなたさまを愛し、預言者さまSAW を愛する者であるように、御導き下さい。

アッラーよ、預言者ムハムマドSAW に従い、イスラームの教えを守る者にして下さい。

アッラーよ。私たちの信仰心を強くして下さい。私たちの過ちを御赦し下さい。

アッラーよ。日本中に、世界中にイスラームを広められるように御力添え下さい。

アッラーよ。イスラームムスリムたちの為に奉仕出来るように力と御加護を御与え下さい。

アッラーよ。日々の生活に活力と喜びを、そして安心と安全を御与え下さい。 アーミィーン